SMS(2175)の第3四半期決算内容をチェック

SMS株は去年の秋頃から保有している銘柄です。

医療や介護業界における人材紹介が主なビジネスとなっています。

先月末なので少し時間が経ってしまっていますが、17年第3四半期の決算が発表されているので、その分析内容を公開したいと思います。

SMSはまさに成長銘柄であり、いままで20〜30%程度の成長を続けてきました。

それだけにその成長性を担保にして高いPERを維持しております。

逆に言うとその成長が止まってしまうと、暴落。。。なんてことも。

なので、業績発表は非常に重要と思っております。

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売上・利益水準は好調に見える

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(2017年3⽉期(第14期)第3四半期 決算および会社説明資料より引用)

売上・利益ともに30%以上の大幅な上昇となっています。

このあたりからも分かるように、いままでの成長性は維持できていると思われます。ビジネスモデルも崩れていなさそうで一安心。

 

さらに、業績予想達成率について調べるために以下の表を作ってみました。

  1Q 2Q 3Q 4Q
今期 27.5 % 22.3 % 19.6 %

(残り)

30.5 %

過去実績平均

(13-16年決算

より)

30.3 % 21.1 % 19.5 % 29.1 %

予測達成に必要な残売上を見ると、全体の30.5% であり、それだけ見ると難しそうにも見えますが、過去の実績を見ると、SMSの売上は1Qと4Qに偏る傾向があります。

その過去の実績平均を見ると、達成は無理なラインではなさそうです。

さて、売上・利益は相変わらずの絶好調でなんの問題も無いように見えます。

でも一応もう少し深掘りしてみたいと思います。

買収事業の売上を除くと…

決算書を読み進めていくと、今期売上高には以前買収したMIMSという事業の売上高が計上されています。

下の表は今期売上の分野・事業別の構成を表しています。

MIMSはアジア・オセアニアで利用されている医薬情報サービスです。

下記の表を見ると「海外分野」の売上高が跳ね上がっているのがわかります。

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MIMSの売上を計上している事自体は問題ないのですが、SMSはいままで年率数十パーセントの成長を遂げてきた企業です。

最近買収して、どれだけ成長に加味できるのわからない新参事業の売上は一旦覗いて、既存事業のビジネスモデルが崩れていないかを確認しておいたほうが健全です。

ですので、一旦MIMSの売上高を除去して売上成長率を計算し直してみたいと思います。

前年同期の海外分野が「802,343千円」です。

これはMIMSによる売上が計上されていません。

そこで、これが20 %成長したと仮定すると、

  802,343 ✕ 1.2 = 962,811.6 (千円)

となります。つまり、今期の海外分野売上からこの分を引いてやって、

  3,361,267 – 962,811.6 = 2,398,455.4 (千円)

これがMIMSによって計上された売上と概算することができます。

この分を今期の売上から除くと、

  16,713,361 – 2,398,455.4 =14,314,905.6 (千円)

となります。

つまり、今期のMIMSを除いた売上成長率は、

  14,314,905.6 ÷ 12,842,667 – 1= 11.5 %

ということが概算できました。

つまり、MIMS買収がなかったら、売上の成長率は11.5 %にしかならず、いままでの事業だけでは成長率は鈍りだしている可能性があると言えそうです。

また、MIMS買収という投資が正しい選択であるかどうかは、今後の売上・利益の成長性をMIMSによって高めるかどうかで決まるといえるわけです。

「海外分野」以外では、やはり最も売上高が高く、しかしながら成長率は一桁に留まっている「キャリア分野」は重要でしょう。

重要分野「キャリア分野」

他の資料を読んで見ると、「キャリア分野」の内訳は以下のようになっています。

スクリーンショット 2017-02-19 15.19.26

(2017年3⽉期(第14期)第3四半期 決算および会社説明資料より引用)

介護分野では成長が顕著ですが、医療分野においては成長が鈍いです。

この理由については特に何も記述がないんですよね。。。

ここは少し心配かも。

まとめ

以上、簡単ですがSMSの17年第3四半期決算について書いてみました。

現在の予想PERは40倍弱となっており、20〜30 %の成長を続けている企業としては妥当と考えています。

一方で、MIMSの今後がまだ不透明である点、キャリア分野の成長が維持できるのか、といった懸念はあったりします。

しかし、現時点では「ホールド」としたいと思います。

理由としては、大きく以下の二点。

  • 懸念はあるものの、成長性はやはり高い。
    • 特に介護分野については非常に優秀な成長性であり、今後も維持できると考える。
  • 医療・介護は超高齢化が進んでいく日本においては、テーマとしてもわかりやすく、成長が期待できる分野ではあり、成長性も加味すると現状のPER40倍でもホールドに値する。

直近では、新株発行や自社株売却といった株主に対して厳しい態度(?)を行っているSMSですが、もう少し付き合ってみようと思います。

では。

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チョーコク (@chokoku_J)さんの最新ツイート。長期的に年10%利回りを目指すひと。主に日本株と投資信託で運用中。本業は新規商品開発をするエンジニアです。資産運用系ブログもたまに更新してます^_^
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