商品と市場の3ステップ

普段、当ブログでは投資観点で気になった上場企業の商品・サービスそしてビジネスモデルや利益推移を調べ、そのメモを残すことを主眼としていますが、いつもと違う感じの記事も書きたいなと思い、「商品と市場の3ステップ」というタイトルで記事を書いてみます。

売上成長している商品、と一言でいっても、そのモデルが現在置かれている市場のステップは大きく分けて3つに分類されます。

  1. 商品・ビジネスモデルの誕生・市場創出(ブルーオーシャン)
  2. 市場の拡大および周知
  3. 市場の成熟と競争(レッドオーシャン)

今、分析しようとしている企業の商品サービスがどのステップに位置しているのかを意識することで、今後の発展性やリスクを考えることができるかもしれません。

ただし、今回の記事によって商品やビジネスモデルの理解を進めたうえで、投資判断をするには財務や株価の分析が必要なのはお忘れなく。

普段の企業分析記事については以下をご参照ください。

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ビジネスが成り立つには

私は普段企業分析する上で、その企業の商品サービスの価値とそのビジネスモデルを非常に重要視しています。

その企業の主とする事業は「何に価値がある?」「誰にとって価値がある?」という点です。

そして更に言うと、

「何に価値がある?」→「どれだけの市場規模があり得る?」

「誰にとって価値がある?」→「その人たちは価値を理解している?」

という点も重要です。

ビジネスは、企業と顧客間の商品とお金のやり取りで成り立つのであって、商品に価値を感じなければ取引は発生しません。当たり前ですね。

なんの価値もないものにお金を払うほど世の中優しい世界ではありません笑。

当たり前ですがこの点を意識しながら、以下に進みます。

3つのステップの特徴

商品・ビジネスモデルの誕生・市場創出ステップ

このステップはいわゆるブルーオーシャンと言われる市場の状態です。

全ての価値は自分の商品が独り占めをしています。つまりすべての利益はその企業のものという理想的な状態です。

市場は創出されたばかりで周りには誰も競合がおらず、利益率は高いことが多いです。

また、顧客もこの市場商品の価値を理解していないことが多く、商品購買顧客が少なく、この市場はまだまだ小さくて経済規模は大したことがありません。

しかし、この市場は将来的に巨大な市場に成長する可能性を秘めており、そのときには先行者メリットでその企業は長く莫大な利益を手に入れられる可能性があります。

そのため、多くのベンチャー企業はこの市場を創出しようと大企業は行わないような、イノベーティブな商品を作り、世の中に送り出そうとしています。

一方で、この市場は生まれたてであり、そもそものポテンシャルががどの程度なのか分かりません。

よって、一部の人にしか刺さらずに拡大せず終わってしまう運命にある市場かもしれません。

市場の拡大および周知ステップ

ブルーオーシャンより一歩進み、市場の拡大および周知のステップです。

このステップでは、潜在顧客を呼び起こすために顧客教育が必要になります。

顧客教育とは、潜在顧客に対して

「あなたは気付いていないかもしれませんが、こんなことで困っていませんか?我々の商品はそれを解決しますよ!」

と周知させる行為です。

だいたいの人は自分が何に困っていて、どんな商品を求めているのか具体的にわかっていません。

例えば、今では当たり前に存在するミネラルウォーター。

あれも少し前までは「水を購入する?水道から出るのになんで?」というのが大半の考えだったでしょうが、今では市場は巨大であり多くの人が普段使いで購入しています。

あれも、「水道水はまずいのでは?安全ではないのでは?」という潜在的な不安を、ミネラルウォーター販売者が顧客に気付かせ、自分の商品を周知させた好例といえるでしょう。

つまり、このステップでは多くの企業がマーケティング活動を行うことで自社商品のブランドや価値を多くの潜在顧客に届け、購入につながる顧客へと教育していって市場を大きくしていくことになります。

市場の成熟と競争ステップ

商品サービスの価値が十分多くの人に浸透し、誰もが購入をロジカルに理解して行っている状態の市場です。

この市場ではたくさんの企業が参入し、競合も増えてきているため、先行者のブランドイメージや独占的なシェアを持っていない限りは値下げなどの消耗戦になり利益率は低くなる可能性が高いです。

いわゆるレッドオーシャン状態!血で血を洗う戦い!

家電製品を製造する大企業が行っている事業の多くはこの市場を主とし、規模のメリットで稼いでいることが多いです。

各市場ステップの商品で見るポイント

自分が見ている商品市場はどのステップなのでしょうか。

おそらく上場しているような企業の場合、あまり市場創出ステップであることは少ないと思います。

新興市場であっても、2番目の拡大・周知ステップでしょう。

市場拡大・周知ステップの場合

拡大・周知ステップだとしたら重要になるのは、以下のような点ですかね。

  • 商品価値の周知はどの程度まで完了しているのか?(拡大余地はどの程度?)
  • 商品価値は本物か?(そもそも潜在顧客は存在するのか?)
  • 競合はどの程度表れているのか?(大企業の参入はあるか?そこへの勝算は?)

このステップにある市場でも、市場創出ステップよりはましでも、まだまだ市場のポテンシャルが本物かどうかはリスクがあります。

市場自体に成長余地がどの程度見込めるのかを考える必要があります。

例えば、現時点では限定的な地域での商品展開を行っており、拡大の余地があると判断できるかどうか、などを見ればいいです。

商品価値が本物かは、自分も利用できる商品だったら使ってみて判断がいいと思います。

そうでなかったら頑張って調べるしかないですね。口コミを見たり、とか。

最後の競合の有無ですが、このステップだと大企業が資本にものを言わせて参入する可能性があります。

その場合の優位点は何か?がチェックポイントでしょう。

ブランド力や会員数シェアなどなど。

市場の成熟と競争ステップの場合

大企業の場合はこのケースが多いですかね。

この場合に見るポイントは以下の点。

  • 競合に対する商品の優位性はあるか?(技術力、シェアやブランド力)
  • 全く異なる市場に活路を見いだせるか?(海外展開の可能性)
  • 新技術による突破力はあり得るか?

競合ひしめくこの市場では、競合に対する優位性がどの程度あるのかが重要です。

例えば、スマホ市場におけるAppleとか。

次に現状は市場が飽和状態であることが多いので、同じ商品価値を別市場に持ち出せないか?という点。

例えばアフリカに展開したらどうか?、それを計画していないか?など。

最後の新技術については、なかなか予想は難しいですね。

このステップにある市場では、十分に顧客教育され、ロジカルに購入する顧客が多く存在するため、どんな商品が欲しいか、を明確に理解して発信しています。

この声を新技術の発明によって実現して他社に対して優位に立てるか、ということです。

例で言うと、ユニクロのヒートテックの開発とかですね。温かいのに薄手、っていうものすごく分かりやすいニーズを満たしています。

まとめ

たぶん多くの方は銘柄分析をするときに無意識にやっているのかもしれませんが、意識的に行うことで何か参考になれば幸いです。

結局言いたいことは、

「商品ごとの市場ステップを理解し、その特徴を理解したうえで分析する」

ということです。

<反省点>

やっぱり投資家よりも商品開発者・企画者寄りの記事になった気がする。

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チョーコク (@chokoku_J)さんの最新ツイート。長期的に年10%利回りを目指すひと。主に日本株と投資信託で運用中。本業は新規商品開発をするエンジニアです。資産運用系ブログもたまに更新してます^_^
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