日本動物高度医療センター[6039]のビジネスモデルと業績、株価の分析をしてみた。

前々から気になっていて、深掘りしてみたいと思っていた投資銘柄についての分析を行ってみたので、メモとして残したいと思います。

今回は、日本動物高度医療センター (6039)。

この会社も以前の四季報スクリーニング時に目に止まりました。

久しぶりの更新になってしまいました。     さて、四季報が12月になって発売されました。 書店でも目立つ場所に平積みされていますね。 今まで四季報って買ったことがなかったのですが、Twitterでフ...

2015年にマザーズに上場した比較的上場後間もない企業です。

スポンサーリンク

会社概要

JARMeCはあなたの大切な家族にもしものことがあった時に、最先端の医療設備と高い技術の治療を提供する為に設立されました。日々最前線の医療現場で磨かれた獣医師スタッフが全力で対応します。皆様の家族の大切な命をあきらめないでください。

日本動物高度医療センターHPより引用

 

JARMeCとは日本動物高度医療センターの略称です。

企業名から分かる通り、犬や猫といった動物に対する医療を行うことが事業内容となっており、特に街中にあるような動物病院では実施が難しい先端医療設備を使った高度医療を行えることが強みとなっています。

例えば、人間に対して利用されるように、CTやMRI、放射線治療といった医療行為も動物に対して行うことが可能な施設を所有しており、たしかに普通の街の獣医とは一線を画す医療機関のようです。

また、循環器科や消化器科など、普段我々人間が行くような病院と同じく専門科に分かれており、それぞれの科で専門領域の獣医が診療に当たる体制を構築しています。

ビジネスモデルと成長性

二次診療を主とするビジネス

患者となる動物を診療するにあたっては、こちらも人間の病院と同じように、かかりつけ医制度を採用しており、直接いきなり日本動物高度医療センターの病院を受診することはできず、街の動物病院(かかりつけ医)でまずは診療を受け、そこの紹介によってのみ高度医療を受けることが可能とのこと。

スクリーンショット 2017-03-19 15.19.54

日本動物高度医療センター・2017年3月期第2四半期決算説明会資料より引用

また、設立理念として、高度医療行為のみでなく、人材育成や動物医療における臨床研究も掲げており、大学病院のようなイメージが近いのかもしれません。

利益成長率は高い

現在のところ、診療件数は年率10%程度で成長しており、派手さはありませんが着実に成長しています。これにより、売上は安定した成長を遂げています。

一方、営業利益は結構な勢いで成長しています。

直近の数字は以下の図のとおりです。

スクリーンショット 2017-03-19 15.50.43  日本動物高度医療センター・IRページより引用

  13/3 14/3 15/3 16/3 17/3

売上

(前年比)

1,327

1,481

(+11.6%)

1,894

(+27.9%)

2,093

(+10.5%)

 2,230(予想)

(+6.5%)

  13/3 14/3 15/3 16/3 17/3

営業利益

(前年比)

51

115

(+125%)

159

(+38.2%)

244

(+53.4%)

300(予想)

(+23.0%)

 

14/3期の営業利益+125%は出来過ぎですし、まだそれほど長い期間の情報があるわけではないのですが、営業利益は高い水準で成長していることがわかります。

その要因は、決算書を読むと売上の成長に対して販管費が比較的小さく抑えられていることです。

現在、獣医といった医療スタッフの人材獲得を進めていると発表していますが、そうであってもコストは低く抑えられているようです。診療件数の増大によってより効率的な経営が可能になっていると思われます。

また、調べてみると、獣医施設の運営においては、人件費と減価償却費といった固定費が売上の大半を食いつぶす構造になりがちとのこと。

その点で言うと、コストマネジメントが現在のところは上手く行っていそうです。

 

分院設立による事業拡大計画

現在は、川崎と名古屋の2拠点のみとなっていますが、今年の夏には東京に、来年には大阪にも分院を設立予定としております。

今後も主要都市を中心として分院設立を拡大していく方針ということも発表しており、今後一層の売上拡大が見込まれると思われます。

ちなみに、第2四半期決算で発表された、投資CFが大きくマイナスになっているのはこの分院設立に伴う土地取得とのことです。

 

また、公表された数値によると、街の動物病院との提携率は比較的高い関東近郊でも40%強程度となっており、拡大の余地はまだまだあると思われます。

ペット市場の成長性

ペット飼育数は横ばい

最近の猫ブームの影響で、ペットの数は増加しているのかと思いきや、猫の飼育数は増えているようですが、犬の飼育数は減っており、トータルでも微減となっています。

結構意外でした。

スクリーンショット 2017-03-19 16.13.20

一方、動物病院にかける支出額については、微増傾向。

よって、一頭あたりにかける飼育料は増加傾向といえそう。

スクリーンショット 2017-03-19 16.13.28

ペット保険加入率が鍵

ペットに対する医療行為にどれほどのお金を使えるかは、人間と同じように保険に入っているかどうかが大きな要因になるはず。

私達も国民皆保険のお陰で3割負担で済みますが、あれが全額負担だったら中々病院に通おうとは思いませんよね。

ということで、ペット保険に入る飼い主がどの程度いるかによって、この日本動物高度医療センターの売上が左右されるはずです。

で、ペット保険の日本での加入率はというと、「5.38%」とかなり低いです。

欧米ではもっと加入率は高いのですが、日本においては認知度がまだまだ低いこと、また保険商品としても歴史が浅く、まだまだ整備されきれていないこと、などが低加入率である要因となっています。

具体的な数字は出てきませんでしたが、このペット保険の日本での加入率は急速に拡大しているということです。

基本的に、保険商品は掛け金を支払う加入者が多ければ多いほど、大数の法則でリスクは分散され、保険料も最適化されるはずですので、それが加入者を加速させる可能性もあります。

そして加入者が増えれば、医療受診動物が増えて売上も増大する、と。

ちなみに、日本動物高度医療センターの口コミを調べてみると、「医療費が高い!」というものが結構見られます。具体的な数字も提示されていましたが、たしかに高いです。

高額な医療費を除けば評判自体は悪くないようなので、保険の加入率は重要な要因となりそう。

リスク

自己資本比率低め

現在の自己資本比率は23%程度と決して高くありません。

しかし、現在の経営状態であれば気にすることはないと思っています。

が、分院設立への投資は小さくはないので、その経営がこけたら。。。笑

 

動物病院数の過多

20160930050838a54

動物病院経営パートナーEn-Jin ブログより引用

先ほど、飼育動物数はほぼ横ばいと言いましたが、動物病院の数は増加傾向にあります。

病院間の患者動物の取り合いが起きているということです。

日本動物高度医療センターは、普通の動物病院ではできないような高度医療を売りにし、差別化しているため影響は限定的かもしれません。

むしろ、獣医師人材の確保の面で影響を受け、事業拡大のボトルネックとなる可能性があります。

足元株価

チャート

現在の週足チャートは上記のとおりで、長期の移動平均線を上抜けしている状態です。

予想PERはおよそ15倍です。

似たような業種で上場している企業が見当たらないため、同業他社とのPER比較ができず難しいところですが、現状の成長率と今後の事業拡大が余地が大きく、今年の夏には東京分院ができることも考慮すると、割安と考えられると思います。

ブログ村

↓ツイッターでも配信中!フォローお願いします!

↓参考になるブログがたくさん!勉強になります(^^)
にほんブログ村 株ブログ サラリーマン投資家へ

スポンサーリンク
スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする