ネットマーケティング(6175)の2018年第2四半期決算をチェック

企業分析

婚活マッチングサービスである「Omiai」を運営する、ネットマーケティング社の2018年第2四半期決算が発表されました。その中身をチェックしてみましょう。

 

増収増益を継続

「2018年6月期第2四半期 決算補足説明資料」より引用

売上高こそ、前年比+8.0%に留まりましたが、各種利益は約+50%の大幅増益となりました。

この数字は悪くないですね。

Omiaiは大幅増収増益

ネットマーケティングは、

  • メディア事業
  • 広告事業

これらの二つの事業を柱としています。

最近は特に、Omiai を管轄しているメディア事業の成長が力強く、メディア事業の成長がどれほど続くのかがネットマーケティングの株の投資判断においては重要です。

ネットマーケティングのビジネスモデルについては、こちらの記事を参照ください。

ネットマーケティング(6175)株を分析したら、Omiaiの強さと業績成長の理由が分かった

2017.11.19

メディア事業に注目すると、売上・利益ともに大幅な増収増益となっていると発表されました。

「2018年6月期第2四半期 決算補足説明資料」より引用

上の図はメディア事業のみの売上と利益の推移です。特に営業利益が前年比で2倍以上に成長していることが分かります。

基本的には、「メディア事業の売上・利益=Omiaiの売上・利益」 と考えられます。

営業利益率がここまで大幅に改善されている要因としては、サービス開発費や広告費のコストがかからなくなってきており、Omiaiが一種のブランドとして確立しつつあるのかもしれません。

特に、マッチングサービスは広告費を大量に投下して他の類似競合サービスに打ち勝ったサービスが、売上・利益を総取りする傾向がありますので、もしOmiaiの広告費がかからなくなってきているのであれば、口コミによるサービスへの流入が出来てきている可能性があります。

QooN開発費を入れても増益

ネットマーケティングは、Omiaiに続いて、QooNという新サービスのリリースを控えています。

QooNも異性とのマッチングサービスという意味ではOmiaiと同じですが、こちらはよりカジュアルに出会える「カジュアルデーティング」というカテゴリーのサービスを目指しています。

QooNのサービス公開日はまだ発表されていませんが、現在は開発フェーズであり、開発費が計上されているはずです。

しかし、損益計算書を見てみてもそれほど目立って販管費が増大している様子はありません。よってかなりの余裕をもってQooNの開発を行えている状態と考えられます。

カジュアルデーティングアプリQooNは日本で受け入れられるか?

カジュアルデーティングというカテゴリーには、「Tinder」という巨人が存在します。

Tinderは海外で絶大な人気を誇っているサービスで、手軽に異性とマッチングしてつながれることが最大の売りです。日本にもTinderは進出しており、一定の人気を獲得していますがまだまだ外国人向けサービスの色が強く、どちらかというと外国人とつながりたい日本人(あるいは日本人とつながりたい外国人)向けのサービスといった感じになっています。

つまり、多くの日本人が期待する、「異性とのカジュアルデーティングアプリ」の定番は日本では存在していないのが現状です。

ネットマーケティングがリリースするQooNはこのポジションを狙っているのは間違いないのですが、「ネット上での異性とのマッチングサービス → 出会い系 → いかがわしいサービス」というイメージが根強く残る日本では、ある意味堅苦しさを覚える「Omiai」の「まじめな婚活・恋活サービス」というコンセプトが今まで受け入れられてきました。「カジュアル」というのは一歩間違えると「チャラい・軽い」といった悪いイメージが広まってしまう可能性があり、そうなってしまうと日本では受け入れられないかもしれません。

カジュアルデーティングというカテゴリーはリターンも大きいがリスクも結構大きい領域であり、QooNが上手くいくのかどうかは注目です。

Omiaiの成長性は維持できるか?

有料会員数は順調増加

「2018年6月期第2四半期 決算補足説明資料」より引用

Omiaiの有料会員数は順調に増え続けています。

ここに関しては問題なさそうです。

非Facebookユーザーへの開放は吉か凶か?

Omiaiは、現在Facebookアカウントを持っているユーザーにのみ利用が許しています。

Facebookは実名・顔出しを基本としていますので、Facebook認証を行って、Facebook上の顔写真をOmiai上で使うことで荒れにくいサービスプラットフォームを実現しています。

しかし、最近は大学生を中心に若い世代ではFacebook離れが進んでいるようでFacebookアカウントを持っていない人も多いようです。ですので、Facebookユーザーに利用を限定することで若い世代の流入がかなり制限されていると思われます。

特に異性とのマッチングサービスでは、若い女の子のユーザーを如何に多く集められるかがサービスの肝になります。若い女の子が集まれば男はいくらでも集まって来ます。そして有料会員も比例して増加していくのは簡単に想像できますね。

それを意識してでしょう、Omiaiでの非Facebookユーザーの利用制限をなくそうという動きがあります。

非Facebookユーザー制限をなくすことの長所と短所を簡単に言うと次の通りでしょう。

非Facebookユーザーへの利用開放の長所と短所

長所

  • Facebookアカウントを持たないユーザーも取り込める

短所

  • Facebookという裏付けが無くなりユーザーの信用性が下がる

上手くいけばユーザー数がこれまで以上に一気に拡大し売上に貢献することになります。

競合するマッチングサービスである、「タップル誕生」はFacebookアカウントを持っていないユーザーに対してもサービスの利用を可能にしています。これだけが要因ではないでしょうが、Omiaiよりも売上が上でユーザー数も多いと推測されます。

【参考記事】iOSマッチングアプリの売上ランキング

個人的な意見ですが、以前に比べるとネット上での異性とのマッチングサービスに対するイメージは格段に良くなったと思います。今はFacebookアカウントとの紐づけという裏付けがなくても、それほどサービスの場が荒れるようなことはないのではないかと思っています。特にOmiaiは他の競合に比べても、「まじめな恋活ができる」というポジションを確立していますので、問題はなく、長所の旨味のほうが大きいと考えています。

 

現在株価は買いか?

先日の株価暴落に伴って、ネットマーケティングの株価は急激に下落しています。

現在の予想PERは、約33倍です。

ネットマーケティングの業績と成長性を考えると、この株価でしたら強く買いたいところではあります。しかし、新興のIT企業株はリスクオフの雰囲気に市場がなると特に強く株価が下がってしまいます。よって現在の市場の雰囲気だと買うとしても全力買いは躊躇する、というのが本音です。


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