シュッピン(3179)の2018年本決算をチェック!

企業分析

昨日はシュッピン(3179)の本決算発表がありました。

シュッピンはカメラを軸に専門性の高い商材の中古品や新品をネットと店舗で販売。

「四季報」より引用

チョーコク
早速チェックしてみました。

 

 

所感は良好

シュッピンの決算内容を見ての感想としては、「とっても順調」ということです。

サプライズ的な内容は特にありませんでしたが、これまで通りに高い成長の維持とそれを実現するための先行投資をしっかり行なっている印象です。

 

業績と来期予想

売上・利益ともに大幅上昇

 

まず、売上・利益は前年比で両方とも大幅な上昇となりました。

  • 売上:前年比+23.7%
  • 営業利益:前年比+48.1%
  • 経常利益:前年比+41.1%
  • 純利益:前年比+45.4%

シュッピンは2018年第2四半期に業績予想を上方修正をしていましたが、その上方修正分をさらに上回った業績で着地となりました。

しかも、今期の第4四半期では来期に予定していた物流スペースの増床投資費用も含んだ上でのこの利益ですから、非常に順調なビジネス体制であると言えます。

売上に対する営業利益率は少し上昇していて好印象ですが、営業利益率は結構ばらつきが激しいので参考程度ですね。

 

 

また、各セグメントの業績も主力のカメラ事業と時計事業が増収増益で相変わらず順調そうです。

 

来期の成長率は多少控えめ?

一方で、来期の会社予想は20%程度の増益予想であり、今期の業績に比べると控えめな印象を受けるかもしれません。

現在のPERは25倍強ですから、30%程度の成長率があると更に魅力的なんですが、まぁ十分及第点でしょう。

チョーコク
2018年3月期が順調過ぎたというのもありますしね。

 

ビジネス拡大に向けたアクセルを十分に踏めている

また、ビジネス拡大に向けた種まきも十分にできていそうです。

例えば、売上増加している一方で営業キャッシュフローが前年に比べて減少しています。

これは主に「棚卸し資産」の増加額が利いています。

つまりは販売商品の仕入れです。

シュッピンの場合は中古商品の仕入れと販売が主なビジネスですから、売上上昇するためには十分な仕入れが必要です。

棚卸し資産が急増しているということは積極的な商品の仕入れて売上にブーストかけようとしているということでしょう。

特に専門性の高い狭いカテゴリーを強みとするシュッピンでは扱う商品の多さが顧客の満足感や再訪問率を高めるますから、必要な投資と言えます。

逆に十分な中古買取が進まないと黄色信号かもしれません。

また同時に、財務キャッシュフローは「長期借入金」の増加によって増加していますし、キャッシュを増やして商品の仕入れの投資を行なっているということでしょう。

まるのんさんのブログではこの点についてIRに電話確認してくれています。

Q 借入金を一気に増やして手元現金が急増しているが、 どのような背景でこのような対処をとっているのか。

A まさに価値ある在庫を今後も機動的に仕入るために、 スペース拡張もしたことから、規模感もより大きくなる見込みであり、 それに備えた面が大きい。

特段別の目的で支出に備えているものではない。 また、今回銀行からも当社の状況をみてもらい、 より積極的に、有利な条件での話もあり、この機会に現金を増額している。

【決算精査】 3179_シュッピン(18年3月期_4Q決算)より引用

 

商品の充実以外にもカメラ愛好家をターゲットにしたSNSサービス『EVERYBODY×PHOTOGRAPHER.com』の展開への投資も進めています。

実際に私もこのサービスに会員登録してみましたが、あくまでカメラ好き向けのサービスといったところで、その点ではインスタグラムとはターゲットユーザーが異なる印象です。

短期的にはマネタイズは難しいでしょうが、コアなカメラ愛好家をターゲットにしているため中長期的にはサービス内有料課金のポテンシャルは十分にありますし、既存カメラ販売事業とのシナジーも想像しやすく、二次曲線的な売上上昇を生み出すかもしれません。

チョーコク
まぁ、この辺はSNSサービスについては実際に未来になって見ないと分からない博打的なところも強いのですが、こういった将来のビジネスに向けた種まきを積極的にできている経営体制は評価できます。

 

配当性向は上昇

利益の株主還元にも積極的で、配当性向は20%強まで上昇しています。

来期の配当予想では26%まで上昇しており、株主への還元を強める姿勢のようです。

 

株価チャート

現在のシュッピンの株価チャートを見てみます。

 

今回の決算を受けて株価は急騰しています。

決算内容の良さによって年始から軟調だった株価がようやく戻り出しているという感じでしょう。

 

最後に

今回の決算とその後の株価の動きを見て、シュッピンの株は「ホールド判断」としています。

非常に順調ではありますが、PERを加味すると現状の株価で買い増しを積極的にするほとではないという判断です。

また、来期の売上予測が思ったより保守的という印象があることも買い増し見送りの理由です。

先行投資を積極的に行って、利益が圧縮されるのは好意的に受け取れるのですが、売上は20%程度の成長は欲しいところで、来期予想は前年比14.4%の増収にとどまっていますから。


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【随時更新】私が分析した過去企業分析記事・総まとめ

2018.05.13


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