ベガコーポレーション(3542)のビジネス・業績・株価分析から買い判断理由まで

今週、ベガコーポレーション(以下ベガコーポ)を試しに少額購入しました。

現在の株価は年初来高値を超え、更に株価の勢いが高まることを期待しています。

新高値ブレイクタイミングからの上げ期待ですので、損切りあり、少額エントリーとしました。

ベガコーポは以前からTwitterでフォローさせていただいている方々の保有銘柄として把握はしておりましたし、家具の販売をやっている会社、くらいの認識はあったのですが、あまり詳細に調べたことはありませんでした。

今回はいい機会なので、色々調べてみましたー。

設立は2007年6月、上場は2016年6月であり、まだ上場して1年程の企業です。

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ビジネスモデルと戦略

家具のネット販売がメイン

ベガコーポは複数の家具ブランドを有しており、その販売を行っている企業です。

販売商品は自社のオリジナル商品を基本としています。

当社の販売の基本方針は、高品質の商品をリーズナブルな価格で提供することであります。具体的には、自社プロダクトデザイナーによるオリジナル商品の企画・開発や、商品製造を外部委託工場へ依頼し直接貿易を行う等の商品企画
から小売りまでの一気通貫体制により上記の販売の基本方針実現に向け取り組む所存です。

「東京証券取引所マザーズへの上場に伴う当社決算情報等のお知らせ」より引用

現在、6つのブランドを有しています。

それぞれに特徴がありますが、特に”LOWYA“というブランドが主力ブランドと位置付けられており、売上の多くを占めています。

「2017年3月期 通期決算説明資料」より引用

販売はネット販売専業としており、自社ECサイト運営の他にも楽天市場やヤフーショッピングのようなネットモール出店を行っており、特に販路としては楽天市場での販売が主力となっています。

ビジネス内容を見る限り、販売顧客はほぼコンシューマーであり、例えばオフィス家具といったB2Bビジネスは行っていないと思われます。

ブランド認知度向上に投資中

B2Cを行う上では、ブランドイメージや知名度は非常に重要な要素であり、ベガコーポは昨年上場して得た資本をもとに、広告投資を積極的に行っています。

LOWYAは若い女性層を主に取り込んでおり、渋谷での街頭ビジョンでの広告放送などかなり大規模な宣伝広告を行っているようです。

「2017年3月期 通期決算説明資料」より引用

また、2018年3月期についても大幅に広告宣伝費の予算を増額させています。

前年比330%超の増額だとか。うーむ、かなりの力の入れようですね。

広告宣伝費については、「LOWYA(ロウヤ)」のブランディング及び認知度向上を図るため160百万円(前期比331.3%増加)と計画しております。

「平成29年3月期決算短信」より引用

他にも、代官山にLOWYAショールームっていうのを展開しており、これも広告拠点としての目的ですね。

ベガコーポの決算説明会動画によると、現在、LOWYAブランドの認知率は4%程度とのことです。つまり、ほぼ知られていないってことです。

こんなこというと偏見かもしれませんが、家具や洋服のようなB2C商品っていうのは、認知度とブランドイメージがほぼ全てだと思っています。

顧客は、最低限の機能性さえあれば、ブランドイメージとデザインで購入意思を決めるものかと。

特に、LOWYAはデザイン性を重視した戦略ブランドですから、認知度とブランドイメージの構築に全力投資するのは良い方向性だと私は感じています。

LOWYAの広告効果はイマイチな可能性?

LOWYAの知名度向上に集中投資しようとしていることは分かりました。

その効果はどの程度なのか、を探ってみようと思います。

LOWYAの商品を買う方法は、ざっくり以下の3つあります。

  1. 楽天市場やヤフーショッピングのモール店を訪れて購入。
  2. ブラウザでベガコーポ自社ECサイト「LOWYA」を訪れて購入。
  3. 専用スマホアプリ「LOWYA」で購入。

広告により、認知度や注目度が高まっているのであれば、これらのLOWYAへのタッチポイントとなるチャネルへのアクセス数が増加しているはずです。

1番のネットモール店へのアクセス数を推測するのは難しいです。

2番と3番はどうでしょう。

ブラウザ経由での自社ECアクセス数

SimilarWebというツールを使って、自社ECサイトのLOWYAへのアクセス数推移を見てみると以下の通りです。

この数字は完全に正確なものではありませんが、ざっくりとしたアクセス数くらいなら出せます。

アクセスの絶対数はとりあえず置いておいて、大事なのは推移。

上述の渋谷でのプロモーションは3月に行われたとのことでしたが、3月のアクセス数を見ると、前月比では多少増えてはいますが、それほど大きくは増えていません。

3月は家具購入者が増えると思われますから、その要因による変化なだけかもしれません。

よって、これを見ると、広告による効果はあまりなかったと思われます。

専用スマホアプリでのアクセス数

続いて、専用スマホアプリについて。

AndroidとiPhone両方でLOWYAアプリはリリースされています。

Androidアプリについては、Google Playでインストール数を確認できます。

それを見ると、インストール数は「1,000 ~ 5,000」です。

正直、この数字はかなり少ないです。しかも、LOWYAアプリが世の中に出てから、すでに1年程たっているため、それを鑑みても非常に少ないインストール数であり、ほぼアプリ経由での集客は機能していないと思われます。

iPhoneアプリはインストール数を推定することが難しいのですが、おそらくAndroid版とそれほど大差はないでしょう。

つまり、専用スマホアプリのほうを見ても、広告による効果はあまりなかったと言わざるを得ません。

(2017年3月期の決算説明会動画の社長の言葉っぷりから、宣伝広告によるバズはあまり起きなかったっぽい雰囲気があったのでそういうことかも。)

会社発表によるとアクセス数は増えている?

2017年3月期の会社発表資料によると、アクセス数は+27%程度となっています。

コンバージョンレートと単価はほぼ前年と同じですので、アクセス数の増加分がそのまま売り上げ増加に寄与しています。

このアクセス数はLOWYA以外のブランドに関連した数値も含まれているのだと思われます。

上述のSimilarWebのデータは直近半年分しか見られないので、必ずしも会社発表数値と矛盾しているとまでは言えませんが、少なくとも、直近半年は自社ECへのアクセスはそれほど伸びていないと思われます。

ここは不安材料かな、と感じています。投資した分の広告宣伝費が正しく成果を出せているのかな?と。

楽天やヤフーなどのモール店での販売では、販売時に手数料マージンとして10%程度を取られてしまいますから、自社ECサイト販売割合が増えれば、それだけ会社の利益率は高いものになります。

モール店展開する理由は顧客リーチの効率化を図れるところが主なものですから、知名度、ブランドイメージが向上し、自社ECサイト流入を増やせれば、利益向上につながります。

今後の広告投資とその効果に期待したいところです。

家具のECプラットフォームを開発中

現在、ベガコーポは家具のECプラットフォームを開発しています。

自社商品のみならず、他社の家具商品も取り扱う、ネット上のセレクトショップ的な存在です。

そこで販売する販売手数料ビジネスです。

イメージ的には家具版ZOZOTOWNみたいな感じかなー、と思っています。

家具は中々ネット購入の心理的なハードルが高く、実店舗購入がやはりまだ多いと思います。しかし、同様にネット購入のハードルが高い洋服についても、「誰がネットで洋服なんて買うんだろう?」と私は思っていましたが、ZOZOTOWNの急成長はご存知の通り。

他にもネット販売のハードルが高いであろう靴のECサイトで成功したZapposのような例もありますので、ベガコーポについても投資家目線では色々想像(妄想)が膨らむところではあります。

今回の私の株購入動機は株価の年初来高値による加速度的上げ期待ですので、このような成長路線の想像が描けるというのは重要ですね。

越境ECサイトDOCODEMOを展開中

DOCODEMOという海外から日本の商品購入が可能なECサイト運営も始めています。

DOKODEMOは日本商品を日本企業から海外のご自宅まで直送できる免税に対応したインターネットショッピングモールです。豊富な品揃え、安価な配送サービスと安心のカスタマーサービスを自負しております。日本商品をお買い求めならぜひDOKODEMOをご利用ください。

こちらは家具に限らず様々な日本の商品を取り扱っており、自社製品ではなくあくまで販売チャネルの提供とその手数料によるビジネスとなっています。

サイトアクセス数は急増中

DOCODEMOのアクセス数もSimilarWebで調べてみましたが、こちらは一転して好調なアクセス数の増加を見せています。

ここ数か月での急激なアクセス数増加はすごいですね。。。

決算説明会によると、毎月30%程度の売上増加を遂げているとのこと。

まだまだ赤字運営だそうですが、こっちはこれからでしょう。

販売による手数料ビジネスという構造上、自社商品の販売を行うLOWYAに比べると利益率は低いでしょうから、DOCODEMOの利益が会社をけん引するのはまだまだ先になりそうです。

懸念点としては、

  • 海外にいる外国人にどのようにして認知度を広めるのか?
  • 家具ビジネスとの相乗効果はあるのか?
  • 為替リスク

といったところでしょうか。

2つ目と3つ目はもう少し事業の規模が大きくなってから考えてもいいリスクでしょうが、1つ目の認知度向上はどのようにしていくのかは気になります。

こちらもLOWYAと同様に当面は売上を広告宣伝費で食いつぶす構造になりそうですが、こちらも私は問題ない投資だと考えます。

ちなみに、アクセス元の国を見てみると台湾・アメリカ・マレーシアが多い様子です。

台湾からの購入が多いと発表はされていましたが、ほかに比べてダントツですね。

業績

ベガコーポレーションHPより引用

売上は順調に成長しています。

経常利益は途中へこんでいますね。少なくとも直近の2017年3月期は過去最高益となっていますが、なぜそれ以前に業績のへこみが生じたのかは上場して間もないため情報があまりなく、調べてみてもわかりませんでした。

2018年3月期の予想についても、二桁増収増益となっています。(下図を参照)

増加率はそれほど大きくはありませんが悪くない数字です。

「2017年3月期 通期決算説明資料」より引用

 

現在株価の妥当性とテクニカル的な見方

現在の予想PER30倍程度であり、今までの成長率実績から考えても割安感も割高感もありません。

普通ならあまり投資したくなるような状況ではありませんが、今回はテクニカル的な材料で投資を決断しました。

チャートを見ると、ここ半年ほどはボックス相場であり、上値は1700円程度、下値は1400円程度となっています。

先日、DOCODEMOのまとめ配送対応のプレスリリースを材料に宇和抜け、終値ベースでボックスの上値をブレイクしました。

年初来の新高値ブレイクをきっかけにして注目され、上述のような「家具プラットフォーム」や「越境EC」といったようなキーワードやこれまでの成長性から買いを集めて一気に上昇、というストーリーがあり得る、というのが今回の買い理由です。

ですので、それがだまし上げでまたボックスに戻ってきたら損切り、ということにします。

ちなみに、6/1(木)に購入したのですが、すでに翌金曜日には下がったので、既に雲行きは怪しかったりします(笑)