昨日の後場が終わった後にレントラックス(6045)の2017年3月期決算発表がありました。
レントラックスは私の保有銘柄の一つで、クローズドASPとして非常に高い成長実績を出していました。しかもその高成長率の割に、株価はそれほど高くなく、値ごろ判断で今年の年始に購入していました。
今朝、レントラック株買ってみました。
割高感少なく、成長余力もあると判断。しばらくはホールドしたい。— チョーコク (@chokoku_J) January 16, 2017
その後、株価は順調に上がっており、途中で買い足しをしたり、一部利確をしたりしていますが、今でも私のポートフォリオ上は主力銘柄の一つです。
レントラックスのビジネスモデルについては以下記事をご覧ください。
さて、注目の決算発表についてチェックしてみましたので、メモとして残したいと思います。
目次
今期業績内容
高成長ながらも、成長幅は大幅鈍化

上図は2017年3月期決算短信から引用してきました。
今期は増収増益であることが分かります。
増加率を見ると、前期比20%弱の増加といったところです。
これまでの収益増加率は50 – 100%程度の非常に高い数値を叩き出しておりました。
それらに比較すると、普通の高成長銘柄程度になった、といった印象です。
20%の増収増益でも普通に考えたらまだまだ高成長なんですけどね (;^_^A
会社予想からは微下振れ
前期時点でレントラックスが発表していた会社予想と実績を比較してみました。
決算期 | 売上高 | 営業益 | 経常益 | 最終益 | 1株益 | 1株配 |
予 2017.03 | 7,878 | 578 | 556 | 366 | 47.15 | 6 |
実 2017.03 | 7,586 | 557 | 557 | 354 | 45.61 | 6 |
修正率(%) | -3.7 | -3.6 | +0.2 | -3.3 | -3.3 |
経常利益を除き、3%強の下振れであり、良くはないですが、それほど悪くもなく、これくらいなら許容範囲です。
つまり、成長率の鈍化はネガティブサプライズというわけではなく、もともと計画されていた内容ということになります。というかめちゃくちゃ普通な何のサプライズもない決算内容といった感じです。
来期予想も含めてビジネスの状況を分析
来期予想でも成長鈍化
レントラックスが同時に発表している来期予想についても見てみましょう。
決算期 | 売上高 | 営業益 | 経常益 | 最終益 | 1株益 | 1株配 |
実 2017.03 | 7,878 | 578 | 556 | 366 | 47.15 | 6 |
予 2018.03 | 9,067 | 625 | 625 | 397 | 51.1 | 7 |
前期比(%) | +19.5 | +12.2 | +12.2 | +12.1 | +12.1 |
売上高がかろうじて20%弱の増収ですが、利益は軒並み10%台前半の増益にとどまっています。
今期以上に成長が鈍化していることが分かります。
ビジネスモデル優位性は崩れていないか?
今期はともかくとして、来期の成長が鈍化している、特に利益率が下がっていることは非常に気になります。

上図は、レントラックスが発表している月次速報から計算したパートナーサイト運営者当たりの売上推移です。
これを見るとやはり前年に比べると運営者当たりの売上が顕著に下がっています。
優良アフィリエイターの囲い込みがレントラックスの強みであり、優位性であるのは間違いありません。
パートナーサイトの数は順調に増えているので、このような売上率が鈍化しているということは、優良アフィリエイターの新規確保が難しくなっていると考えられます。
それが管理コストの増大と営業利益率の鈍化を生んでいるのではないかと。
この流れが来期の成長鈍化にもつながっているのかなぁと思い、気にしておきたいところです。
今後の投資戦略
今回の決算内容を見る限り、おそらく月曜日は株価が下がるのではないかと、完全に予想ですが。
これまで株価が堅調だっただけにその反動がありそうですね。
結果論ですが、先週一部だけでも利確しておいてよかった。。。(笑)
保有銘柄の買い増し・売却を判断する際には、最初の投資判断をした理由を思い返してみるのが一番です!
投資決断を下した理由を思い返すと、
- アフィリエイト市場は成長している。
- レントラックスはクローズドASPとして低コストに高効率な売上確保ができている。
- 高売上アフィリエイターの開拓余地はまだある。
- 株価が割安。
といった理由でした。
この前提が崩れているか、いないかで「値ごろな株価で追加投資」or「売却」ということになりますが、さてさてどうしたものか。何か判断したらツイッターにでも報告しようと思います。
PERを見ると、現状は20倍程度で、20%の成長銘柄としては悪くはありませんから難しいところです。