ここのところ、レントラックス株が上がっております。
今日(2/27)は少し下げておりますが、ここ10日ほどで1割程度株価を上げています。

ここ数日間のレントラックスがらみのニュースや動向について調べてみました。
株価上げの要因は?
この要因としては、以下の2点と思われます。
- 月次売上報告によると、売上が好調に増加
- 中古建機の売買マッチングサイト運営子会社の設立を発表
月次売上が順調
レントラックスは毎月の売上とレントラックスのASPを導入しているパートナーサイト運営者数を公表しています。
2017年1月度分の情報は、2/20に公表されました。
その内容によると、2016年1月度と比べて、
売上:+24.6 %
パートナーサイト運営者数:+40.2 %
となっています。
売上の上昇は順調で問題ないと思います。
一方で、パートナーサイトの数がそれ以上に増えている点が気になります。
私は先日の記事で書き増したが、レントラックスの強みは、
「クローズド型ASPによる効率的に優良アフィリエイターを囲い込める。」
という点だと思っています。これによって、高い売上を少ないコストで出すことができるということです。
既にレッドオーシャン市場といえるASP業界において、高い利益と成長を得るにはこのような特徴が必須と考えます。
その前提に立つと、アフィリエイターであるパートナーサイト運営者数が急増している一方で、売上の増加がそれに伴っていないということは、レントラックスが、決して優良とは言えないアフィリエイターにも営業をかけている可能性が高いです。
ちなみに、ここのところの月次報告の情報から、パートナーサイト運営者一人当たりの売上高を推定計算してみると、以下のグラフのようになります。

レントラックス 月次速報より作成
これを見ると、前年同月に比べると、2017年3月期は総じてパートナーサイト運営者一人当たりの売上は下がっていることが分かります。
(ちなみに、レントラックスが出している月次速報の売上は、会社全体の売上なのですが、アフィリエイト売上(成果報酬型広告サービス事業)は全体の約9割を占めていることが決算報告書で発表されていますから、0.9を掛けて算出しています。
ですので、あくまで推定です。)
売上を拡大して事業規模を大きくするならば、多少は一人当たりの売上が下がってもしょうがないと思ってレントラックス株に投資しましたが、もう一つ気がかりが。
以下の表は先日発表された2017年3月期第3四半期の決算情報です。
項目 単位:百万円 |
売上高(前期比) |
営業利益(前期比) |
経常利益(前期比) |
当期利益(前期比) |
||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2017年3月期 3Q |
5,428 |
(+20.9%) |
380 |
(+9.2%) |
380 |
(+13.4%) |
243 |
(+16.3%) |
2016年3月期 3Q |
4,491 |
(+84.4%) |
348 |
(+95.5%) |
335 |
(+89.3%) |
209 |
(+85.0%) |
これを見ると、営業利益が前年に対して伸びが悪くなっていることが分かります。
2016年3月期第3四半期は、伸びが高すぎるとしても、今期は+9.2 %というのは少しだけ寂しさを覚えます。
決算書をもっと見てみると、「売上総利益」が前年同期比 +14.5 %に対して、「販売費及び一般管理費」が前年同期比 +20.0 % となっており、このコスト増が営業利益を押し下げています。
この「販売費及び一般管理費」は主に人件費などを含んでおりますから、アフィリエイター獲得のためのコストを多分に含んでいると考えることができます。
よって、売り上げに対して、「販売費及び一般管理費」が増えすぎるようでは黄信号かもしれません。
現時点では、まだ許容範囲かなと思いますが、今後も要注目ですね。
中古建機の売買マッチングサイト運営子会社の設立
こちらの記事にある通り、中古建機の売買マッチングサイト運営会社を子会社として設立したようです。
この発表があったのは、2/21ですが、2/22に株価が急騰しております。
ですので、ポジティブニュースとして受け取られたようですが、これに関してはまだまだ未知の部分しかないので、何ともですかね(^^;)
3.今後の見通し
当該子会社設立による当社グループの業績に与える影響は軽微であります。今後、業績に与える 影響が生じた場合には、速やかにお知らせ致します。
レントラックス「子会社設立に関するお知らせ」より引用
レントラックスも公式にこのように発表していますので、今のところはこれによって、株を買ったり売ったりする予定はありません。
では。